作品レビュー
とかもすの「電車、女子〇生。」シリーズ第2弾。前作を踏襲しつつ、さらに磨きがかかった一冊だ。
電車という逃げられない密閉空間。そこに放たれるシチュエーションの数々。このジャンルの根源的な興奮を、作者は完全に理解している。86ページというボリュームは、短すぎず長すぎず。読み手の集中力を最後まで維持させるバランス感覚が秀逸だ。
何より惹かれるのは作画の質感。とかもすの描線は伸びやかで、キャラクターの表情や身体の動きに説得力がある。背景の電車内風景も細部まで作り込まれていて、その場に立ち会っているような没入感がある。
シリーズ2作目ということで、キャラの掘り下げやストーリー性にも余裕が生まれている。単なる刺激の羅列ではなく、心理描写や緊張感の構築が前作より一段階上がっているのを感じる。880円というお手頃価格も含め、このジャンルの固定ファンなら間違いなく満足できる一作。
この作品の評価
中毒性4.6
作画4.8
刺さり度4.5
総合4.6
電車という舞台設定の緊迫感と、とかもすの描線の冴えが一体化。シリーズ2作目の手練れ感が光る中毒作。
良い点
- 電車という限定空間の緊迫感を最大限に活かした構成
- とかもすの描線の冴え渡る作画クオリティと表情の豊かさ
- 86ページの適度なボリュームと読みやすいペース配分
気になる点
- シリーズ2作目のため、初見だと前作の存在を気にする可能性
- 電車という限定シーンが好みでない読者には響きにくいかもしれない
どんな人向け?
とかもすの作風を追い続けるファン層。電車という舞台設定の緊迫感に惹かれる読者。シリーズ1作目を既読で、続きを待っていた人に最適。
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